2011年06月24日

巨木の移植・前橋市松並木

 前橋市松並木の松が、立ったまま動いたよ!!

松並木は、いつの時代に植栽されたのでしょうか?

以前聞いた話では、徳川将軍時代に参勤交代で旅をする道しるべに

全国に、植えられたと聞いたことがあります。

群馬では、他にも有名な松並木があります。例幣使街道では、

日光例幣使の一行は、50人で4月1日に京都を出発して、中山道を歩み

伊勢崎市柴宿・倉賀野宿と歩いたそうです。

昔は、大変だったようですね。...余談

本題・・20mで25tの松が立ったまま移動しています。

 

この写真は、1年前に移植用に根まわしという作業を行いました。根の周りには毛細根(新根)が元気よく、いっぱいに発根しています。従来作業ではクレーンにより、トレーラーに積み込み、現地にてまたクレーンで吊上げ手から、植え穴に移設しますから根鉢が自重で崩れてしまう事があります。この工法ではどうでしょうか? (これは、私の考えでした。) 作業効率はとても良いと思います。工期が長いのが難点かな?
巨木を根巻きもせずに、抱えたまま道路を移動するために、45tぐらいある重機で両脇から抱えあげました。 文明の利器と言うよりも、力でしょう。
移設したようですね。同業者が見てもすごいなーと思います。この後の支柱と灌水が大変そうです。昔は松の移植は、”突けば、着く”と言われたそうです。移植時に灌水しないで、突棒で締め固めることです。でも水は必要ですよね?灌水管理が出来るかな?  またワイヤー支柱が大変そうですね。御苦労さま。
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